松田聖子 サウンドトラック盤・企画アルバム 一言レビュー
※サウンドトラック盤と企画アルバムの紹介ページです
※企画盤は私が所有するアルバムのみ紹介してます
※現在、不定期にて順不同掲載作業中です
☆
オリジナル・サウンドトラック
野菊の墓 1981.8.8発売
LPジャケット表・裏（帯付き）
後に思えば、
裏ジャケット左下の（政夫と一緒に）民子が一心入日を拝むしおらしい姿の写真を内ジャケットにしてほしかった。
その後のサントラ盤がWジャケットなだけに。
そう、映画パンフレットの見開き写真のように（民子に折部がかからないようにトリミングして）
LPライナーノーツの見開き写真
Ａ面・Ｂ面 （CD 1.〜13.）
A-7.『野の花にそよかぜ 〜サブテーマ「雲」』
作詞・作曲：財津和夫 編曲：大村雅朗 サブテーマ作曲・編曲：大村雅朗
シングル『白いパラソル』のＢ面『花一色〜野菊のささやき〜』が映画主題歌ですが、こちらも甲乙付け難しの名曲。
大村雅朗作のインスト曲、サブテーマ「雲」からの始まりが胸にすっと入り込む。
本編単体では成立しないほどに重要なサブテーマ。
やさしく美しい曲、『野の花にそよかぜ』は作詩も財津和夫が手掛けている。
「松本隆が書いたんじゃないの？」と錯覚するほどに財津さんの詩がまたいいんだ。
「幸せがくる幸せくる もう眼の前に私にはわかる」
儚い願いも叶わず、幸せは来なかっただけに切なさが増します。
若干、願望が入ってますが、チューリップの『さよなら道化者』（アルバムVer.）の転調後に通じる世界でもあるかなと。
ふと聴きたくなる頻度は主題歌よりもこちらの曲の方が多いです。
また、そのまま発売順通りでありますが、
この曲が終わり、シングル『風立ちぬ』のイントロが立ち上がるとゾクゾクします。
ところで、とうもろこしの収穫場面で民さんが歌う『青葉の笛』は何故に収録されてないの？
ストーリーをぶった切ってもいいから（よくないけど）、このシーンというよりこの歌だけは入れてくださいな。
本サントラ盤の減点ポイントです。
で、映画ですが、
『野菊の墓』は名作です。
松田聖子出演映画で私がまともに観てるのはこの映画のみです。
他の映画は特に観たいと思いませんねー。
何故か、『野菊の墓』だけは絶対的に名作になると観る前から確信がありました。
原作は元より映画初主演の松田聖子が演じているからこその映画です。
この映画出演は運命だったと思えるほどに合ってると思います。
おでこを出した姿も似合っていてとてもかわいい。
かわいいと思えない人とは美的ベクトルが交わる事はないでしょうね。
何かと評価されない演技もこの映画にはだから良いのです。
もうこれぞ、民子、民さんの姿でしょう。
映画パンフレット
パンフレットに澤井監督と松田聖子の言葉が載ってます。
澤井信一郎監督談
【聖子は民子そのもの】
いまこの時の松田聖子くんだからこそ、”民子”なのです。
１年先の松田聖子くんでは”民子”は無理だと思います。
なぜならば、彼女そのものがいまどんどん成長しているからです。
「野菊の墓」はまさに松田聖子くんにとって、”いま”の映画なのです。
ぜひとも皆さんにこの事を画面から感じとってもらいたいと思います。
松田聖子くん、'81年夏の青春記念碑です。
表紙裏に印字されてる松田聖子の言葉の中で、
「19才の私のすべてをかけて、一生懸命やりました」
と述べてます。
女の子に「くん付け」時代ですねえ。。。
私がこの映画に魅了される１番の理由は正にこれです。確信を突いてます。
この映画を見ると1981年を思い出すというか意識するのです。
あの夏（撮影期間は５月〜７月）の聖子ちゃんなんだ。あの年の風景なんだなあと。
『幸福の黄色いハンカチ』を観て1977年の夏を回顧してしまうように。同じような感覚になるのです。
（この年の夏の大ヒット曲でありファンでもあるピンク・レディーの『渚のシンドバッド』が挿入されているため）
撮影された時期に実際に存在していた自分の記憶がある為に起こるノスタルジックなフラッシュバック的感覚。
思いを馳せるけれど、もうけして戻れない郷愁へといざなわれる。
でも、それなら、
自分が存在し且つ記憶が残る以降に製作された他の映画にもその時代時代を意識するはず。
それが、他の映画では起こらないのです。何故かこの２本の映画だけがその想いに駆られるのです。
自分が住んでる田舎の様なロケ地だから親近感が沸くのだろうか。
ちょっとはあるでしょうが、ズバリな要因はたぶんにこれですね。
初めて自分と同世代のアイドルが主演した映画だという事です。
（同時期に薬師丸ひろ子さんやたのきん主演映画が公開されてますが同世代感覚は薄い）
トップアイドルである同世代の女性が懸命に演じてる姿だからより眩しく見えるのです。
『野菊の墓』はアイドル映画ではないですけどね。
そんな想いが加味されて特別な映画になっているのです。
それほどまでに好きな映画なのに劇場では観てないんですけどね〜。
ビデオ版
※↑カバー付いてます （定価19,800円！）
『風に吹かれて ”野菊の墓”民子より』 （30分 9,800円！）
プロモーションビデオというか本編映像を使用したあらすじビデオ。初のビデオ作品という事になるのでしょうか。
相手役オーディション模様や日比谷野音でのライヴ映像も挿入されてます。
2016.3.22 up
初のクリスマス企画アルバム
LP２枚組のボックスアルバム（帯付き） ※ボックス裏に写真はありません
蓋を開いた状態
歌詞カード、フォトブック、LPレコード１枚目、２枚目
20Pフォトブック
1ページ（表紙）
2 , 3ページ
4 , 5ページ
6 , 7ページ
8 , 9ページ
10 , 11ページ
12 , 13ページ
14 , 15ページ
16 , 17ページ
18, 19ページ
20ページ
写真集はほとんど深夜の撮影に見えます。どんな時間帯まで仕事させてるのかと何か寂しい気持ちになりました。
それはサイレント・ナイトとは違いますよねと。
LP１枚目：Blue
Christmas
Ａ面・Ｂ面
このLP１枚目が2009年まで続くクリスマスアルバムの第１弾になります。
ユーミンの『恋人がサンタクロース』は、結果的に松田聖子としては滅多にない邦楽カバー収録になってます。
『X’mas Queen』（1982年）、『Seikoland』（1983年）の日本武道館コンサートや1983年のTV番組『Seiko in X’mas』
でのパフォーマンスは素晴らしいです。そのためか？松田聖子がオリジナルと勘違いしていた話も少なからず聞きます。
Ｂ面のオリジナルクリスマスソングは、当初からスタンダードな趣が感じられると今更ながらに唸ります。
LP２枚目：Seiko・ensemble
Ａ面・Ｂ面
LP２枚目はクリスマスとは関係なく、よくわからないアンサンブル。
レコード初収録となる『HAPPY SUNDAY』と【新録】LPバージョンの『野ばらのエチュード』の為にありますか。
単体CDとしては2020年にCD化されました 2020.12.2発売
スリーブケース、CD、フォトブック（CDサイズで復刻）、予約特典ポストカード、歌詞カード
CDは１枚に収録（トラックナンバー：1〜15）
☆ オリジナル・サウンドトラック プルメリアの伝説 1983.7.1発売
Ｗジャケット表（帯付き）・裏
Ｗジャケット内側（帯付き）
椰子の木にもたれる後ろ姿シルエット写真（映像）がとても好きです。
見開きジャケットに使われて正解。
貝殻を耳に当てる画（映像）も好きなのですが、
前からの映像は本編では使われてないですよね。何故ですか？
主演映画第２作【プルメリアの伝説 天国のキッス】のサウンドトラック盤
LP２枚組です
LP１枚目インデックス
LP２枚目【サーフサイド・カクテル】は透明レコード盤
Ａ面・Ｂ面 ４曲入り（45回転盤）
A1.『ISLAND』は軽快な大村さんのインスト曲
A2.『プルメリアの花』は曲調が違うのに『わがままな片想い』（シングル『天国のキッス』のＢ面）とセットな感覚。
B1.『天国のキッス』は、シングル盤とは違う【Extra version】
こちらのサントラ・バージョンの方が浮遊感が増してより好きですね。
B2.『パシフィック』は大村雅朗作曲の中で私のTOP5入り。こちらは私的に『Caribbean Wind』とセットになります。
と、この４曲収録がされるのですから、サントラ盤ながら１位獲得も納得です。
ライナーノーツ写真集
表紙
2 , 3ページ
4 , 5ページ
6 , 7ページ
8 , 9ページ
10 , 11ページ
裏表紙
『野菊の墓』以外の松田聖子主演映画は正直微妙。
というか、ファンじゃなきゃ（ファンであっても）観なくてもいいかなと。
ただ、本作はプロモーション・ビデオならぬプロモーション・ムービーと視点を変えればアリ。
ひたすら可愛い聖子ちゃんを愛でる為にある映画です。
音楽面はもとより、1983年はビジュアル面でも俗に言う【83年型聖子】として人気が高い。
写真集では本作映画関連、本格写真集『のちの想いに・・・』、他数冊。
TVでは『ザ・スター 振り向けば・・・聖子』、『Seiko in Xmas』の特番や初主演ドラマ。
日本武道館公演『Seikoland』のライヴビデオと、各メディアにそのビジュアルの伝説を記録してくれてよかった。
2023.2.23 up
☆ オリジナル・サウンドトラック 夏服のイヴ 〜BREEZE
& SKY〜 1984.7.7発売
Ｗジャケット表（帯付き）・裏
Ｗジャケット内側（帯付き）
あえて帯付き画像を掲載してますが、帯で相手役の方が隠れるんですよねぇ。
このレイアウトわざとしてるでしょと思うぐらいに・・・
主演映画第３作【夏服のイヴ】のサウンドトラック盤
LP２枚組 どちらもクリアーレコードです
【Record １】の歌唱曲は『夏服のイヴ』のみ。＝
シングル『時間の国のアリス』B面曲。
【Record ２】は、Ａ・Ｂ面全てが作曲：日野皓正、編曲：笹路正徳
のインスト作品です。
もはやヒノテルのアルバムと言っても差し支えありません。
通して聴くと、タイトル曲の『EVE IN A SUMMER DRESS』が浮いて聴こえてしまいます。
Ａ面３曲目の『FOR SEIKO』がやはり気になりましてリピートしましたがわからない。
わからないけど、日野さんの松田聖子に対するイメージなんだろうな。
ライナーノーツ
表紙
2 , 3ページ
4 , 5ページ
6 , 7ページ
※表紙・裏表紙は写真無し
最後に、
Wジャケット内側は帯で聖子ちゃんが隠れてしまうので帯無し画像も紹介
2023.10.6 up
表ジャケット
1984年発売CDですが、ジャケットは1982年の聖子ちゃんです
ＣＤ販売２周年記念の企画盤。
1982年発売のクリスマス企画アルバム『金色のリボン』収録の７曲（1.〜6.8.）と
1984年までの主演映画主題曲・挿入曲を収録したCDだけの限定盤です。
この時期だけ（？）のスリムCDケースです
帯は裏ジャケット付での分離式↑
CD出し入れは折り曲げ式
☆ オリジナル・サウンドトラック カリブ・愛のシンフォニー CARIBE, Sinfonia de Amor 1985.5.3発売
ジャケット表・裏
聖子ちゃんが後ろに隠れてますが、【ローマの休日】的なジャケットはいいですね。
Ａ面・Ｂ面
『Caribbean Wind』が３回収録されてますが、A-2 , 8 はインスト曲で歌唱付きは B-5 です。
同曲は、シングル『ボーイの季節』のＢ面にも収録。大村さん作曲品の中で最上級に好きです。
B-1 『いそしぎの島』は、1984年のアルバム『Tinker Bell』の収録曲。
前年のアルバム曲起用に違和感ありと思いきや映画の世界観に合ってます。この曲の価値観が上がりました。
ライナーノーツ
表紙
2 , 3ページ
4 , 5ページ
6 , 7ページ
裏表紙
影があるカットばかりで松田聖子の表情がわかる写真はありません。
それまでのサウンドトラック盤とは異なるアーティスティックなライナーノーツ写真です。
2023.10.7 up
☆ オリジナル・サウンドトラック ペンギンズ・メモリー 幸福物語 1985.6.21発売
ジャケット表・裏（表裏とも帯付き）
Ａ面・Ｂ面
1983年の缶ビールCMシリーズとはある種、別物に感じる映画化でストーリーが重い。
アニメ映画なので松田聖子のお姿は拝見出来ませんが、主人公の相手役ジルの【歌声】を担当。
A-5『Musical Life』、A-7・B-8『SWEET
MEMORIES』、B-7『ボーイの季節』と４曲も聴けてお得感あります。
サントラオリジナル曲『Musical Life』は聖子楽曲の中でも異色でおもちゃ箱のよう。
『SWEET MEMORIES』【Cinema Version】のまっすぐな「スイーート」歌唱も好きです。
ライナーノーツ
表紙・裏表紙
見開きページ
LP内封入物
主人公のマイク＆ジル（LPサイズ）
帯と同じ松田聖子のポートレート（LPサイズ）
2023.10.8 up
表ジャケット
う〜ん、ジャケットは別カットがよかったな。
デジパック仕様です
ジャケット側（裏・表）
ブックレット挿入部・CD
初のクリスマス企画アルバム『金色のリボン』（1982年）収録の2.〜6.にクリスマスシングル 7.『Pearl-White Eve』（1987年）、
アルバム『Preciues Moment』収録の（1989年）の8.『二人だけのChristmas』のオリジナル２曲。（雪のファンタジーは収録外）
アルバート・ハモンドの『Under the Christmas Tree』（1989年）、WHAM!の9.『Last Christmas』（1984年）のカバーを加えてのクリスマスアルバム。
【新曲】の1.『Christmas Tree』がとってもいい。聖子ちゃんの数あるクリスマスソングでも心地良さMAXです。
日本語詞が松本隆さんですから90年代初頭の依頼にも応えていたという事ですか。
ブックレットの写真ページ（松田聖子写真部）
ブックレット表紙裏↑
2023.2.17 up
この時点までのソニーミュージック（CBSソニー）在籍時の全アルバム（サウンドトラック盤を除くオリジナルアルバム及びベストアルバム）
をLPジャケットサイズで復刻した74枚組！の超ボリューム・リマスターCD-BOXセット。自身の名前をBOX名にし、販売価格は10万円也！
当然ながら私は購入してません。購入する資金も置き場所も情熱もありません。
しかし、CDのみで発売されたオリジナルアルバムはLPサイズでも欲しい。1990年代のアルバムは好きなジャケットが多いですから。
そして特典アルバムと写真集にも惹かれました。それらをバラ売りされたのを集めました。
新作の特典アルバム『The time went by』
完全にジャケ買いです。表も裏もいいです。
尚、帯付きはこのアルバムのみで復刻アルバムには付いていません。
タイトル曲と同年５月発売のオリジナルアルバム『bless
you』収録の５曲の計６曲を英語詩で歌われてるミニアルバム。
1.『Baby Love』は英語になってもやっぱり跳ねてない・・・と感じます。ま、ジャケット目的ですから。
2.『I’ll fall in love』は最初、中国語のように聴こえました。なるほど台湾盤アルバムをリリースするわけです。
5.『bless you』は英語詩でも遜色ないですね。吐息混じりの「I bless you」の【Ｉ】が良いのです。
収納歌詞カードの写真も良いです。
特典写真集『The time went by』。こちらもLPジャケットサイズで表紙はハードカバーです。
フォトグラファーはマネージャーのＫ氏。
経費節約のためか？純粋にカメラマンとしての腕を買って起用し続けてるのかわかりかねますが、このプロジェクトによる同氏の写真は良いと思います。
【The Time went by】は『しあわせな気持ち』のカップリングとして一聴した時からお気に入り曲なのですが、
特典アルバム＆写真集のタイトルになったことから、この曲の特別感が増刷されました。
2017.9.18 up
